日本海洋政策学会誌は、年1回発刊され、その時の重要な課題については、第一人者を招待し論文を執筆いただいています。
一方、自由投稿論文は時宜を得た論文が多く掲載されていますが、より旬な話題に焦点を当てるため、現在投稿を募集中の第14号において、下記のとおり特集テーマを設けることとしました。
特集テーマは、第12号に掲載された白山義久氏の著になる招待論文「海洋生物の多様性保全に対する日本海洋政策学会の貢献について」と関連が深い、「海洋生物多様性の持続的利用と保全」とします。
投稿及び審査は通常の手続きに従って行いますが、投稿の際には「特集テーマ論文」と記載し、投稿カテゴリーを選択して下さい。
記
特集テーマ:「海洋生物多様性の持続的利用と保全」
生物の多様性を保全しつつ、人類が持続的に生態系サービスを享受し続けるための解決策を見出すことは、人類が抱える大きな課題である。
海洋においても同様な課題があることは、生物多様性条約、SDGs、BBNJ といった国際的な動向からも明らかである。
そして、国内では「生物多様性国家戦略2023-2030」や「第4期海洋基本計画」にも、海洋生物多様性の持続的利用と保全が重要な施策として位置づけられている。
このような国際動向は、海洋生物多様性に関する 自然科学、工学、人文・社会科学など幅広い分野の成果に基づいたものであるため、基礎となる研究の重要性はますます高まっていると考えられる。
そこで、海洋政策学会誌では、今ホットな話題である海洋生物多様性に焦点をあて、最新の自然科学、工学、人文・社会科学などの幅広い分野の情報を発信し、今後の方策の一助とすることには意義があると思料し、第14 号で特集を組むこととした。
この特集には、海洋生物多様性に関する
- フィールド調査や調査ネットワーク
- 情報発信、可視化、情報化
- 経済・社会・文化も含めた海洋生態系サービス
- 政策、法的動向
- 海洋保護区、OECM、30 by 30
- 海域利用(漁業・洋上風力発電・CCS・鉱物資源利用など)との関係
- BBNJ
などといったテーマでの論文、研究ノート、報告、解説、展望が投稿されることを歓迎する。